2010年3月アーカイブ

昨夜突然下カーソルキーのみが効かなくなってしまった。
ダメ元で、分解修理をすることにし、何とか成功した。よかった!

<必要工具>
・トルクスドライバーT5
・精密プラスドライバー

<分解手順>
・裏蓋、バッテリー、SIMカード、ストラップを取り外す。

・トルクスネジ(計5本)を取り外す。うち1本は赤丸部の「Palmシール」で隠れている。
 このシールは剥がそうとすると崩れてしまう。このトルクスネジのピッチが他と違うので組み立て時に間違えないよう注意が必要。



・カメラ部分のカバーを取り外す。柔らかい樹脂製なので軽くこじって外す。


・裏カバーを取り外す。上部側の赤丸部の凹みを引っ張り上げるようにすると外れる。


・基板のブラスネジ(計3本)を取り外す。中央部のネジが他と違ってやや長い。他の2本はタッピンネジ。


・液晶のコネクタ(青丸部)を、基板側コネクタ(赤丸部)から取り外す。


・基板を取り外す。液晶以外のコネクタは繋がっているので壊さないように注意が必要。左の黒いものはマイクのゴムカバー。


・液晶ユニットを取り外す。粘着シートで固定されているので、ベリベリと剥がす感じで取り外す。


・キーボード部分を取り外す。簡単には外れないようになっているので、上側にずらす感じで力を入れながら、数ヶ所の爪をマイナスドライバーで軽くこじったりしながら慎重に取り外す。


<原因>
・カーソルキーボタンの下側部分に薄い紙のようなゴミ(赤矢印)が絡まっていたので取り除いた。しかしクリック感は戻らなかったため、これが原因ではなかった。


・キーの接点がある方をよく観察してみると、カーソルキーのクリック感を出すための「ポッチ」の位置ズレを発見。この「ポッチ」の正常位置は赤丸部だが、なぜか青丸部にずれていた。
 右写真が「ポッチ」を正常な位置に戻したもの。


<組み立て>
・要は、分解の逆手順で組み立てればいいのだが、なかなか一度でうまくいかない。左写真はキーボード部分がきちんと取り付けられていないため裏カバーが浮き上がっている。
 右写真の爪がきちんとはまっていなかったのが原因。


<後日追記>
・数日後、パワーボタンが効かなくなっていることに気付いた。どうやら組み立て時にボタンが引っ掛かって動かなくなっていたもの。裏蓋とカメラ部分カバーを外してボタンをきちんと取り付けて解消した。
・分解時に起こったのかどうかは不明だが、ケースのクラックが大きくなっていた。分解、組み立て時に力がかかったことが原因かもしれない。


連休の前日に休暇を取って、家族3人で伊東温泉に行ってきた。片道70km程度の距離なので運転する方も気が楽だ。
楽天トラベルで予約をしたのだが、1泊2食付(夕食も朝食もジンギスカン)で9500円/人だった。食事の内容も非常に満足がいくものだった。

Treo ProのGPSでルートを記録した。

何の前触れもなく突然、Treo Proの下カーソルキーが効かなくなった。
クリック感が全くなく、押しても無反応で、かろうじて爪を立てるようにして押すと何とか動いてくれるという状況だ。その他のキーは問題はなく、下カーソルキーのみである。

構造がどのようになっているのかが分からないので、分解して修理できるものなのか、あるいはPalmに送付して修理なのか、または最悪修理不能なのか、わからない。

情報を得るために、この種のトラブルの発生状況をググってみたところ、件数は少ないが、上や左右などが効かなくなったというものがあった。原因について記述しているものはない。

困った・・・ とりあえずTreo ProのデータをTeo750vに移して、使えるようにしてみることにした。

折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)

 

自らの体験に基づきウツに打ち克つための方法を紹介するものだ。ウツとは言ってもうつ病(鬱病)の領域までをカバーするものではないとのことわりがプロローグに書かれている。 気持ちの「落ち込み」や「うつ状態」と「うつ病」の境界は曖昧なのに、病院に行くとうつ病と診断され抗うつ剤を処方されることになるが、あえてその方法を取らず自己流のやり方で克服したのだそうだ。 なお、泣ける映画ベスト30選がついているのだが、しかも全体の1/3程度のページ数を占めているのだが、ぴんとこなかった。ガス抜きのために泣くことが有効という意見には大賛成だが。

以下概要。
・広義のストレス=それをやるのが本当はイヤな状態。
・狭義のストレス=不本意に引き受けてしまったこと。
・ストレスをためないために「ガス抜き」をする。
 そのイメージは「ストレス耐性コップ」の水を溢れさせないようにすることだ。
 コップの水があふれるか否かの境界線は1年に1回もないような兆候の有無で判断できる。
・話を聞いてくれる人の力を借りて、毒を吐き出す。
・無理しても笑う。泣く。がまんしないでことばにする。
・ウツは喪失の結果としてある。喪失の埋め合わせ方法は、
 1)時間の経過、2)自分の陥った状況を客観的に見る、3)周囲の力を借りる、4)たくさん泣く、5)多少でも代償を求める、6)解決する、
 である。
・ペットを飼って喪失の埋め合わせをする。自分が必要な存在であることの実感を取り戻す。
・人は自分で超えられる悩みや落ち込みしか抱えない。
・人に頑張れとは言わせず、自分では頑張る。頑張れより待っていますのような期待感の表明の方が力を与える。
・たとえ休日でもシャワーを浴びたり着替えたりして気分を変える。
・定年退職とは仕事がなくなることではなく求められなくなることが問題。
・嫉妬は「自己評価=自分にもできるという思い」と「他者評価=そうなっていない事実」との齟齬によって生じるもの。
・嫉妬の解決策は評価を一致させること。
・落ち込んだらまず出口をイメージすることが回復の第一歩。

----
内容(「BOOK」データベースより) ストレス過多の現代社会。ウツや落ち込みは、心が強い人弱い人、誰にも同じように降ってくる。どうせ避けられないなら、折れそうになってもすぐ立ち直れる、しなやかな心を育てよう。そのためには日々、落ち込み度を把握する、ガス抜きをする、生活のなかで鍛えておく、のが効果的。本書では、持ち前のアイディアとユーモア精神でウツを克服した著者が、「好きだったことがイヤになったら要注意」「人に話を聞いてもらって毒を吐き出す」「"自分のつらさは特別"という思い込みから抜け出す」等々、すぐ効く50のノウハウを披露する。

世界を知る力 (PHP新書)

 

寺島氏はTV番組でも的確なコメントをする方として好感を持っていたことが、本書を読むきっかけだ。
まず冒頭で、戦後の日本人は「アメリカを通じてしか世界を見ない」と断言している。これはアメリカの一極支配に盲随していた小泉政権を強く意識した言葉だと思う。終戦直後は仕方ないにしても、小泉政権のアメリカべったりは異常だった。寺島氏が鳩山政権のブレーンだと言うことは知らなかったが、オバマの「グリーン・ニューディール」と鳩山の「友愛」が相乗効果をもたらして、新しい日米関係構築のきっかけになるかもしれない。「米国のための構造改革」から「米国との対等な関係」に舵を切ろうとしていることは、アメリカ一辺倒を解消し、真に自立した日本をつくるためにも好ましいのではないかと感じた。
また本書では、大中華圏(グレターチャイナ)、ユニオンジャックの矢(ロンドン、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニーが地理的にほぼ一直線上に並んでおり、言語、文化価値、社会的インフラが共通している)、ユダヤネットワーク(国家という枠組みを超えた価値観)の存在を指摘し、これらの世界的ネットワークにも目を向けるべきだと書いている。さらに、分散型ネットワークが繋がったインターネットの発展によりIT革命が起こったと同様に、小規模・分散型の再生可能エネルギー(グリーンエネルギー)が、ネットワーク技術と融合して普及していくだろうと予測している。
いずれも、目先の固定観念を捨てて、世界を見よう、知ろう、そして世界に踏み出すべきだということを言いたいのだと思った。

その他、本書では、かなりいろんなことが語られている。
・昔の日本人はもっと自由にロシアや中国やヨーロッパと直接交流をしていたことを挙げている。ロシアのサンクトペテルブルクには1705年に日本語学校があったこと、空海が中国から持ち帰った多くの技術(真言密教だけでなく、土木工学や薬学の知識も)のことなど知らなかったことが多かった。
・世界を動かしている、目に見えない世界レベルのネットワークの存在を例示している。
大中華圏
 広義の中国チャイナとは、グレターチャイナのことを指す。中華民族、華僑6000万人
ユニオンジャックの矢
 ロンドン、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニーは地理的にほぼ一直線上に並んでいる。
 言語、文化価値、社会的インフラ(法的な仕組みなど)が共通している。
ユダヤネットワーク
 世界を変えた5人のユダヤ人(モーゼ、キリスト、マルクス、フロイト、アインシュタイン)1500万人
 国家という枠組みよりも国境を越えた価値を重視する視点(ユダヤグローバリズム)
 無から有を生み出すことに最大の価値を見いだす視点(高付加価値主義)
・IT革命というパラダイム転換
 アメリカの軍事ネットワーク技術が民生転用されインターネットとして発展し、アメリカの復活の原動力となった。
・再生可能エネルギー(グリーンエネルギー)は小規模・分散型であり、ネットワーク技術と融合して普及していくだろう。ITもエネルギーも分散型ネットワーク革命をもたらすだろう。
・賛成はできなくても、相手の主張の論点は理解したというagree to disagreeという姿勢が大事である。
----
内容(「BOOK」データベースより)
世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。冷戦が終結して二〇年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。日本と世界は今どこへ向かっているのか?長く世界潮流を観測してきた著者が、"時空を超える視座""相関という知"を踏まえて、"分散型ネットワーク時代"の新たな展望と日本の針路、いま最も必要とされる「全体知」のあり方を提示する。米中二極体制をどう考えるか?極東ロシア、シンガポールの地政学的な意味とは?「友愛」なる概念は日本の未来を拓くのか。

目次
第一章「時空を超える視界――自らの固定観念から脱却するということ」
第二章「相関という知――ネットワークのなかで考える」
第三章「世界潮流を映す日本の戦後――そして、今われわれが立つところ」
第四章「世界を知る力――知を志す覚悟」

<<前のページへ 1  2