“折れそうな心の鍛え方” by 日垣隆(幻冬舎新書)

折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)


 

自らの体験に基づきウツに打ち克つための方法を紹介するものだ。ウツとは言ってもうつ病(鬱病)の領域までをカバーするものではないとのことわりがプロローグに書かれている。
気持ちの「落ち込み」や「うつ状態」と「うつ病」の境界は曖昧なのに、病院に行くとうつ病と診断され抗うつ剤を処方されることになるが、あえてその方法を取らず自己流のやり方で克服したのだそうだ。
なお、泣ける映画ベスト30選がついているのだが、しかも全体の1/3程度のページ数を占めているのだが、ぴんとこなかった。ガス抜きのために泣くことが有効という意見には大賛成だが。

以下概要。
・広義のストレス=それをやるのが本当はイヤな状態。
・狭義のストレス=不本意に引き受けてしまったこと。
・ストレスをためないために「ガス抜き」をする。
 そのイメージは「ストレス耐性コップ」の水を溢れさせないようにすることだ。
 コップの水があふれるか否かの境界線は1年に1回もないような兆候の有無で判断できる。
・話を聞いてくれる人の力を借りて、毒を吐き出す。
・無理しても笑う。泣く。がまんしないでことばにする。
・ウツは喪失の結果としてある。喪失の埋め合わせ方法は、
 1)時間の経過、2)自分の陥った状況を客観的に見る、3)周囲の力を借りる、4)たくさん泣く、5)多少でも代償を求める、6)解決する、
 である。
・ペットを飼って喪失の埋め合わせをする。自分が必要な存在であることの実感を取り戻す。
・人は自分で超えられる悩みや落ち込みしか抱えない。
・人に頑張れとは言わせず、自分では頑張る。頑張れより待っていますのような期待感の表明の方が力を与える。
・たとえ休日でもシャワーを浴びたり着替えたりして気分を変える。
・定年退職とは仕事がなくなることではなく求められなくなることが問題。
・嫉妬は「自己評価=自分にもできるという思い」と「他者評価=そうなっていない事実」との齟齬によって生じるもの。
・嫉妬の解決策は評価を一致させること。
・落ち込んだらまず出口をイメージすることが回復の第一歩。

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内容(「BOOK」データベースより)
ストレス過多の現代社会。ウツや落ち込みは、心が強い人弱い人、誰にも同じように降ってくる。どうせ避けられないなら、折れそうになってもすぐ立ち直れる、しなやかな心を育てよう。そのためには日々、落ち込み度を把握する、ガス抜きをする、生活のなかで鍛えておく、のが効果的。本書では、持ち前のアイディアとユーモア精神でウツを克服した著者が、「好きだったことがイヤになったら要注意」「人に話を聞いてもらって毒を吐き出す」「”自分のつらさは特別”という思い込みから抜け出す」等々、すぐ効く50のノウハウを披露する。

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