品格本ブームの口火を切った本で、2005年11月に発売されたものだが、なかなか読む機会がなくやっと先日読んだ。
帝国主義、共産主義、資本主義、民主主義などの「論理」を徹底していくと破綻する、その理由は、?論理には限界がある、?最も重要なことは論理で説明できない、?論理には出発点が必要、?論理は長くはなり得ない、とのことだ。数学者らしく例を挙げて説明している(詳細は省略)。
そこで、世界に類のない独自の発展をしてきた日本は、武士道精神と「情緒と形」をもって、品格ある国家を保ち世界を救うべきだと言う。
「近代的合理精神の破綻」には同意できる。戦後追いつき追い越せと頑張った結果が今の日本で、物質的には豊かになったが、精神的な面でギスギスした社会になっていることは否定できない事実である。多くの会社には頑張った者が報われるという成果主義・実力主義が導入され、その結果チームワークや後輩を育成することが疎かになってしまっている。
「卑怯を憎め」ということにも同意できる。「小学生に英語授業なんて必要ない」も然り。
日本人が今の世界の中で何をすべきか、どういう考え方を持って行動すべきかを述べているのだが、読んでいて唐突な感じのする論理の飛躍や物事の断定をやや感じる。
「情緒」というのは分かるのだが、「形」とは何を指しているのか最後まで理解できなかった。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 近代的合理精神の限界
第2章 「論理」だけでは世界が破綻する
第3章 自由、平等、民主主義を疑う
第4章 「情緒」と「形」の国、日本
第5章 「武士道精神」の復活を
第6章 なぜ「情緒と形」が大事なのか
第7章 国家の品格
内容(「BOOK」データベースより)
日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言。

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