日本人は他人からどう思われているのかを気にする民族だと言われている。このような本が出版され、ついつい買ってしまう自分を考えると苦笑してしまう。
収録されているのは、日本のメディアがことさらに伝えている嫌日・反日とはまったく違った内容で、実際に海外に住んでその国の人達と触れあっている日本人による現地レポートだ。
まず、ほとんどが日本に対して好意的ということに驚いた。アニメやスシなど日本ブームともいう現象があることは知っていたが、普通の人達が好意を持っていてくれることに安心した。
最も印象的だったのは、イラク戦争の時に取り残された日本人を救援に向かったのはトルコ航空機だったのだが、それに関しトルコ政府は「オスマントルコの軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で遭難したときに救護を受けた礼をしたに過ぎない」と言ったということだ。
フランス人が「あふれんばかりに日本人に好意的」というのはちょっと意外だった。ニース大学には忍術部まであるという。西洋文明とは全く異なる文明を持つ反面、民主主義国家で先進国であることが理由だと著者は言っている。オーストラリアの知日派ツナミ世代、ブラジルのマツリダンス、日本人は自分たちにそっくりというオランダ人、など読んでいて元気が出てくる本だった。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 「クール・ジャパン」へのまなざし
・第一線に就く知日派「ツナミ」世代―オーストラリア
・日本人よりも「日本通」な人々―ロサンゼルス
・古都の街並みに吹き込む新しい風―イタリア
・サンバと盆踊りの幸福なフュージョン―ブラジル
・ドラマもお寿司もルック・イースト―マレーシア
・「HENTAI」ポルノは世界標準―日本初AVソフト
第2章 「親日感」のさまざまな形
・世界で一番の片思い―トルコ
・「日本人のふりをする中国人」が出没!―トンガ
・「日本式経営」から調和と寛容を学ぶ―シンガポール
・皇室への親近感が架け橋に―オランダ
・家電製品が作り上げた好イメージ―ドバイ
・大公開!「日本人取扱い説明書」―ニュージーランド
第3章 誤解と幻想を超えて
・ノキア社員が目撃した「傲慢な日本人」―フィンランド
・日本とイランを行きつ戻りつ―イラン
・マンガは大好き!でも日本は知らない―ドイツ
・陽気なイタリア人への正しい答え方―イタリア
・それでも音楽の都を目指す日本人残酷物語―ウィーン
・日本語と英国人の距離を見つめて―イギリス
終章 もうひとつの「美しき文明」
・日本に抱く夢 ―フランス
内容(「BOOK」データベースより)
「日本人男性はキュート」(オーストラリア)、「中国人は大嫌い、でも日本人は大好き」(トンガ)、「アイロンもビジネスマンも、日本製は信用できる」(ドバイ)―。日本人がまじめに働いてきた年月は、世界で確実に評価されていた。「クール・ジャパン」への熱いまなざし、意外なほど根強い「親日」の精神。「日本が世界でどう思われているか知ってほしい」という願いを持った、各国在住の書き手による最新レポート。

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