検索バカ (朝日新書)
藤原氏は「暴走老人」の著者としても知られるらしいが、これは読んだことがない。
最近の本のタイトルには逆説的、否定的なものが多いがこれもそうだ。「バカ」という言葉をタイトルに入れることによって何を狙っているのだろうかと考えてしまった。意外性とか疑問を抱かせるなどだろうか。私も店頭でタイトルをみて「何これ?」と手に取りパラパラと中身をみて買ってしまったので「つかみ」は良いということになるのかもしれない。
要点は「はじめに」に書かれている。検索だけではダメ、それを自分の成果と勘違いしてはいけない、情報ではなく思考、検索ではなく思索が大事だ。また、現在の日本には「空気を読め」という同調圧力の風潮が強く、これは何事も目立たないように他人の顔色ばかりうかがうこと、つまり思考停止を引き起こすことになる。
自分で考えること、言葉と対話を取り戻そうと呼びかける内容となっている。
一例として書かれている「この本には結論がないというレビューが増えている」には同じ感想を持ったことがある。Amazonのレビューで、個人的にはなかなか良いことが書かれたと思う本の評価が思ったほど高くないことがある。悪い評価の理由を見ると「問題点を指摘するだけで解決策が示されていない」とか「だから何が言いたいのか?」といったものが多いのだ。
同じようにPC検索や閲覧の問題を指摘している本に「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる(築山節)」があったのを思い出した。PCに依存しすぎると脳が怠けるようになってフリーズしてしまうよという警鐘的な内容だったと記憶している。脳も生活習慣病になるということだ。築山氏は脳神経外科の医者だったと思う。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力/終章 生きることは考えること
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
思考が検索に、言葉が情報に劣化していく今、私たちは「考える力」を再生できるか。さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。一個人として、世の中を生き抜く思索力とは。

藤原氏は「暴走老人」の著者としても知られるらしいが、これは読んだことがない。
最近の本のタイトルには逆説的、否定的なものが多いがこれもそうだ。「バカ」という言葉をタイトルに入れることによって何を狙っているのだろうかと考えてしまった。意外性とか疑問を抱かせるなどだろうか。私も店頭でタイトルをみて「何これ?」と手に取りパラパラと中身をみて買ってしまったので「つかみ」は良いということになるのかもしれない。
要点は「はじめに」に書かれている。検索だけではダメ、それを自分の成果と勘違いしてはいけない、情報ではなく思考、検索ではなく思索が大事だ。また、現在の日本には「空気を読め」という同調圧力の風潮が強く、これは何事も目立たないように他人の顔色ばかりうかがうこと、つまり思考停止を引き起こすことになる。
自分で考えること、言葉と対話を取り戻そうと呼びかける内容となっている。
一例として書かれている「この本には結論がないというレビューが増えている」には同じ感想を持ったことがある。Amazonのレビューで、個人的にはなかなか良いことが書かれたと思う本の評価が思ったほど高くないことがある。悪い評価の理由を見ると「問題点を指摘するだけで解決策が示されていない」とか「だから何が言いたいのか?」といったものが多いのだ。
同じようにPC検索や閲覧の問題を指摘している本に「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる(築山節)」があったのを思い出した。PCに依存しすぎると脳が怠けるようになってフリーズしてしまうよという警鐘的な内容だったと記憶している。脳も生活習慣病になるということだ。築山氏は脳神経外科の医者だったと思う。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力/終章 生きることは考えること
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
思考が検索に、言葉が情報に劣化していく今、私たちは「考える力」を再生できるか。さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。一個人として、世の中を生き抜く思索力とは。