"無知との遭遇" by 落合信彦(小学館101新書)

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無知との遭遇 (小学館101新書)



若者への檄文と思いたいが、アメリカ礼賛と自慢話が鼻につく
書店の店頭で見て「面白そう」と思って購入したのだが、読後感は満足ではない。どこかすっきりしない感じが残る本だ。
日本の若者に檄を送るという主旨で、世界に目を向けよう、世界に出て行こう、英語がしゃべれるようになろう、ということが書かれているのだが、ほとんどアメリカ優位の目線で書かれており、著者の頭の中では「世界=アメリカ」になっているのだろうと思われた。アメリカ留学をしたという著者の自慢げな話を散りばめて、アメリカ礼賛、日本批判をしているが、「英語がしゃべれてユーモアのセンスもあるという自分は除きます」というスタンスが見え見えなところも不快の原因だ。引用されているジョークに下ネタ関係が多い。これが著者の言うユーモアのセンスなのか。
日本の政治家を批判しているが、どこかで誰かが言っていたことを改めて書いているに過ぎない。批判の中身もテレビ番組などの偏向歪曲報道に基づいているに過ぎず、ジャーナリストとして自分で取材したものではないようだ。さらに、マスゴミの偏向報道に基づいていながら「マスコミの無知」などと、それをけなして自己矛盾に陥っている。
ちなみに「恥の殿堂」の続編として書かれたものらしいが、Amazonのレビューは散々な内容だった。推して知るべしというところか。

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内容(「BOOK」データベースより)
日本の総理大臣が自信満々にこう言った。「景気はこれからよくなる。株は今が買い時ですよ。私は総理大臣だから株を買うのは問題だが、総理でなければ絶対に買いますね」そるとその場にいたビジネスマンはこう言い放った。「私だって、あなたが首相じゃなかったら絶対に株を買いますよ」―世相を痛烈に風刺する「ジョーク」。それは「世界にあって日本にないもの」の一つだ。自らの身を切らない政治家、国際感覚の乏しいビジネスマン、草食系男子に育児放棄の母親... 世界標準から取り残された日本人は、どう"無知"を克服するべきなのか。この国を背負う若者への「魂のレッスン」。
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内容
政治、文化、若者--日本人は年々劣化し、「無知」になっている。
責任を取らない政治家たちは、経済危機に直面してもなぜ政局を優先するのか? 内向き志向を打破できない国民性、草食系の若者たちばかりのこの国に先はあるのか。そういった日本人が現状を打破し、どうすれば世界と戦えるかを国際ジャーナリスト・落合信彦氏が指南する。
日本人社会の病理を指摘しながら、世界が日本を笑うジョークを多数収録。英語や海外文化を理解していないと、日本人には笑えないジョークが世界にはたくさんあった。日本の立ち位置がわかり、国際感覚が身につく一冊。

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このページは、yafoが2010年11月21日 10:41に書いたブログ記事です。

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