"泣かない小沢一郎が憎らしい" by 世川行介(同時代社)

| コメント(0)
泣かない小沢一郎が憎らしい



ブレない政治家小沢一郎に大いに期待する

小沢一郎ほど一般の人に嫌われる政治家も珍しいと思っていた。正直なところ、私も昔は小沢一郎が好きではなかった。それは、テレビや新聞で誰も彼もが悪い奴だと言っていたのを真に受けていたということだけであって、具体的にどこがどう嫌いだと言えるわけではなかった。
昨年「国民の生活が一番」というキャッチフレーズで民主党への政権交代を実現したにもかかわらず、検察やマスゴミから執拗にバッシングされ、ついに強制起訴議決を受けてしまった。しかし一方では、熱烈な小沢支持者がいるという事実があり、やはりきちんと小沢一郎について知っておく必要があると思ったことが、この本を読んだ理由だ。本書は筆者世川行介氏が、自身のブログ「世川行介放浪日記」を元にまとめたものだ。
本書の中で盟友「ぼく」として「かれ」について独白しているのは羽田孜氏である。ともに69年初当選で羽田孜氏は7歳年上であるが、「つとむちゃん」「いっちゃん」と呼び合う仲で、いつも一緒に行動し周りからは双子のようだと言われたそうだ。
田中角栄にかわいがられ(このときいわゆるどぶ板選挙の指南を受けた)、経世会に所属、自民党幹事長にも就任した。経世会の田中角栄はロッキード事件、竹下登はリクルート事件、金丸信は東京佐川急便事件で失脚した。これが後々も「政治とカネ」でバッシングされる一因となっている。
しかし、当時から日本に「真の民主主義を定着させる」という政策を掲げて現在まで一貫して活動をしている。自らの政治理念に一途ゆえに、新生党代表幹事、新進党幹事長、自由党党首、民主党副代表・代表・代表代行・幹事長などを経て、剛腕、壊し屋とか権力に執着しているなどと言われながらも現在も変わらぬ活動を続けている。「打たれて地べたに叩きつけられても、無言で起き上がって衣服の泥を払っては歩き出す」という人物なのだと「ぼく」は言う。
印象に残ったのは、当初は活動を共にしながら途中で袂を分かち離反していった政治家たちが、人一倍小沢批判をするようになるということだ。それは政治理念などの問題ではなく、小沢氏に対する妬みや僻みなどの低レベルの問題のようである。この顕著な例は渡部恒三の言動を見れば明らかである。
一方では、羽田孜さん、二見伸明さん、平野貞夫さんなど、心から小沢氏を支えて応援する人達もいる。最近では検察・マスゴミ等の小沢バッシングに疑問を感じる人達が増えており、市民団体などによるデモも行われるようになっている。これらの動きがさらに盛り上がり小沢首相誕生が実現することを期待する。

----
内容(「BOOK」データベースより)
誰も、「かれ」の"本当の姿"を知らない―。盟友の独白。ネット世界を騒然とさせた小沢論、待望の書籍化。

コメントする

このブログ記事について

このページは、yafoが2010年11月27日 20:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「サントリー ザ・プレミアム・モルツ 初仕込到着」です。

次のブログ記事は「Treo Pro 久々のトラブル(MMSエラー)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。