ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

本書の発行は2008/1なので、レポートされている内容はそれ以前の取材によるものである。その後、2008/9のリーマンショック、オバマ大統領就任などがあったが、続編を読む限りアメリカの状況が好転したということはなさそうだ。
本書は、市場原理主義に基づく民営化が先行して導入されたアメリカの悲惨な状況をレポートするものだ。肥満児童、ハリケーン・カトリーナ、医療難民、サブプライムローン問題、経済徴兵制、民営化された戦争など、医療・教育・安全保障といった分野が民営化された結果、いわゆる中流といわれる層以下の人々が貧困層に転落していく現実を伝えている。日本で小泉政権が押し進めた民営化政策・規制緩和政策は、これに倣って追従するものだったが、やっと「何でも民営化すればいいというわけではない」ことが認知されるようになってきた。政権交代と国民新党の働きにより郵政民営化による国民の資産流出は阻止されたが、格差問題が顕在化しているのも事実だ。
それにしても、ここに書かれた事実と今の日本を比較してみたとき改めて思うのは「今何が起きているのかを正確に伝えることを放棄したメディア」と「垂れ流される情報を事実として信じ込む国民」の存在だ。また、ワンフレーズコピーによる洗脳と、緩やかな支配と搾取が着実に進行しているのも同じだ。
昔は経済発展や生活文化の向上に関して「今のアメリカは10年後の日本の姿だ、早くアメリカのような自由な快適な生活をしたい」などと考えたこともあったのだが、市場原理主義や民営化至上主義はとんでもない話である。
----
内容(「BOOK」データベースより)
貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。弱者を食いものにし一部の富者が潤ってゆくという世界構造の中で、それでもあきらめず、この流れに抵抗しようとする人々の「新しい戦略」とは何か。
関連記事
http://www.yafo.net/blog/2010/11/-ii-by.html

本書の発行は2008/1なので、レポートされている内容はそれ以前の取材によるものである。その後、2008/9のリーマンショック、オバマ大統領就任などがあったが、続編を読む限りアメリカの状況が好転したということはなさそうだ。
本書は、市場原理主義に基づく民営化が先行して導入されたアメリカの悲惨な状況をレポートするものだ。肥満児童、ハリケーン・カトリーナ、医療難民、サブプライムローン問題、経済徴兵制、民営化された戦争など、医療・教育・安全保障といった分野が民営化された結果、いわゆる中流といわれる層以下の人々が貧困層に転落していく現実を伝えている。日本で小泉政権が押し進めた民営化政策・規制緩和政策は、これに倣って追従するものだったが、やっと「何でも民営化すればいいというわけではない」ことが認知されるようになってきた。政権交代と国民新党の働きにより郵政民営化による国民の資産流出は阻止されたが、格差問題が顕在化しているのも事実だ。
それにしても、ここに書かれた事実と今の日本を比較してみたとき改めて思うのは「今何が起きているのかを正確に伝えることを放棄したメディア」と「垂れ流される情報を事実として信じ込む国民」の存在だ。また、ワンフレーズコピーによる洗脳と、緩やかな支配と搾取が着実に進行しているのも同じだ。
昔は経済発展や生活文化の向上に関して「今のアメリカは10年後の日本の姿だ、早くアメリカのような自由な快適な生活をしたい」などと考えたこともあったのだが、市場原理主義や民営化至上主義はとんでもない話である。
----
内容(「BOOK」データベースより)
貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。弱者を食いものにし一部の富者が潤ってゆくという世界構造の中で、それでもあきらめず、この流れに抵抗しようとする人々の「新しい戦略」とは何か。
関連記事
http://www.yafo.net/blog/2010/11/-ii-by.html

コメントする